眠っていた三味線を受け継ぐ
ブログリレー、楽器男子Uさんです。
楽器が好きで、また落語も好きなので出囃子を弾いてみたいという気持ちは以前からありましたが、一つの壁が「出囃子に特化した教室は少ない」ということでした。
落語の出囃子は楽器こそ三味線ですが曲は実に多様で、童謡、流行歌、御座敷唄、軍歌、クラシックやカントリーミュージックもOKという自由な世界。一方で三味線の教室は細かくジャンルが分かれていて(長唄、地唄、端唄、津軽…etc)さらに流派があります。どこに行くのか決めかねて、いつか独学でやろうと思い先延ばしにしていました。
そこへ今回の企画「3ヶ月で出囃子に挑戦」
魅力的だ…
テーマが出囃子であることは勿論ですが、何より良いのは期間が3ヶ月と決まっていること。発表会の日程まで最初から決まっているのです。漫然と練習するより短期集中の方が結果が良い事は他の楽器でも経験しているので、迷わず参加を決めました。
まずは楽器の用意ですが、有難いことに譲って下さる方がいらっしゃいました。
修理に出す前に皮の破れ目から内側を覗くと前回張替えをした年月が書いてあり、それはまだ私が生まれる前。長い間、眠っていたようです。
第1回目のお稽古の直前に楽器店から修理完了の連絡があり、早速受け取って稽古に直行。新春のお祝いである「春駒」が、楽器復活の記念曲となりました。楽器は新品を買うのも良いですが、こうして受継ぐのも嬉しいものです。
2回目のお稽古を終えて「春駒」と「軒端の松」を覚える事ができたので、次は楽譜の無い出囃子の耳コピに挑戦して、レパートリーを増やしていきたいと思います。